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顔写真をキレイに加工するためのウルテク!photshop

【Photoshop】部位別に極める!質感を生かしたまま、顔写真をレタッチする方法

今や顔写真を使う上で、肌のレタッチは当然のものとなっています。けれどやり過ぎは禁物。「本人と雰囲気が違う」どころか、アンドロイドのような顔になってしまうことも。そこで今回は、肌の質感はそのままに、自然にレタッチする方法をポイントごとに紹介します。

使用したのはこちらの写真です。

1.ほくろやニキビにはコピースタンプツール

肌の一部にできたほくろ、ニキビ、シミ、そばかすなどを消すには、他の箇所の肌をコピーしてペイントできる「コピースタンプツール」が適しています。肌の質感をそのままに、不要なものを取り除くことができます。

◆ポイント

・ブラシは、消す部分よりほんの少し大きめのサイズに設定
・肌の色やトーンが近い部分からサンプリングする
・ドラッグで「塗る」のではなく、クリックで消すようにする

2.シワには修復ブラシツール

唇のタテジワや頬のシワは、「修復ブラシ」を使って消しましょう。ブラシサイズはシワ幅を覆うくらいにして、クリックで少しずつ塗っていきます。
塗った後がこちら。
シワやシミがなくなりました。

ただ、唇のツヤもなくなって、マットすぎるように思います。
そこで、ツヤを足すため、ブラシツールで補正をします。

まずは唇周りをパスツールで選択。

白いブラシで、ツヤを出したい部分をざっくりと塗ります。
その後、レイヤーの描画モードを「ソフトライト」に変更。ツヤ感が足りない、と思ったら「オーバーレイ」にしてみましょう。

さらに、色味を足すため、カラーバランスで色を整えます。
唇をもっと赤くしたい場合は、赤みのあるブラシで唇を塗り、レイヤーの描画モードを「ソフトライト」にするといいでしょう。

◆ポイント

・シワの消しすぎに注意!不自然にならない程度に
・唇のツヤは、下唇の中央部分に入れる
・描画モードは画像に応じて切り替えてみて!

3.肌のぼこぼこにはフィルタ「ハイパス」

レイヤーを複製し、イメージ > 色調補正 > 階調の反転をクリック。
レイヤーの描画モードを「オーバーレイ」に変更します。

フィルター > その他 > ハイパスをクリック。
肌がなめらかで、かつ不自然ではない境界を、プレビューを見ながら見極めて、半径値を調整します。
フィルター > ぼかし > ガウス(!px)をかけて、画像をなじませます。

肌がなめらかになったと同時に、画像全体がぼやけてしまいました。
そこで、画像にマスクをかけ、目や鼻、顔の輪郭部分のみを下のレイヤーから出しましょう。
レイヤーパレットの下にある「ベクトルマスクを追加」をクリック。

レイヤーマスクを選択し、くっきりさせたい輪郭部分を黒のブラシでなぞります。
肌の部分まで塗ってしまったら、白のブラシで塗り直し、調整します。

◆ポイント

・ハイパスの半径値は大きすぎると不自然になるので注意!
・マスクをブラシで塗る際は、ブラシの硬さは0%に。

4.肌全体の色補正はトーンカーブで

最後に、トーンカーブで明るさと色調を整えます。
今回使用した画像は全体に黄色がかっているので、チャンネルミキサーとカラーバランスも使用して、明るい肌色に近づけました。

いかがでしょうか。
やろうと思えばなんでもできてしまうPhotoshopだからこそ、素材の質感を消さないように気遣いが必要ですね。